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年年歳歳花相似,歳歳年年人不同

自然や社会に対してふと考えてしまうときがあります。 そんな思いを少しだけ書き綴っていきたいと思います。

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脳内の「現実のモデル」

私たちが認識しているつもりになっている「現実」は,各人が外界から独自の方法によって得られた情報に基づいて脳内で形成されている「現実のモデル」にすぎません。そのモデルも時々刻々と修正・調整が続けられ変容し続けています。ある一定時間,そうしたモデルを保持することで「現実を認識している」と意識しているのでしょう。

外界の事物・事象を構成している要素は無数といえますので,それらすべてを情報処理することは事実上不可能です。したがって,私たちは認知的な節約をして,得られた情報を取捨選択し,それらに基づいて現実への近似モデルを形成していると考えられます。

近似モデルですので,その修正・調整は結構苦労します。

たとえば,AさんがBさんに話しかけている状況を想定しましょう。Aさんに直接的にBさんに話しかけているというより,脳内の処理としてはAさんはAさんの中にあるBさんのモデルに対して話しかけていると考えられます。話しかけの結果,Bさんの反応がAさんにとって「予想外」であったならば,AさんはAさんの中にあるBさんのモデルの修正を余儀なくされるでしょう。

他人の中にある「自分のモデル」が,自分の中にある「自分のモデル」と乖離しているのが苦痛になってしまうこともあるでしょう。そうしたとき,モデルの修正をしてもらうためには,適切な情報を提供する以外に方法はありません。

このように考えていくと,ある事実・事象について認識を共有することは並大抵のことではないことがわかります。しかし,それでも私たちが社会生活を営んでいくためには,その努力は惜しめません。

ある事実・事象について,多くの人々が同じモデルを形成できるようにするためには,言葉の定義,使用法を研ぎ澄まし,広い意味でコミュニケーションの訓練を積んでいく他ありません。これは程度の差こそあれ,社会の構成員である私たちすべてに必要な目標ではないでしょうか。ここにこそ教育の根源があるように思えます。
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